先の見えない不安感が漂う現在、巷にはネガティブなニュースが溢れ、私たちを暗い気持ちにさせています。
映画やドラマでも、安易なハッピーエンドにはリアリティがなくなってしまった今、だからこそ「映画を観た人が幸せになる映画、前向きな気持ちになる映画を作りたい」という岩松監督の思いから『幸福な結末』はスタートしました。
前作『昨日の町で、』前々作『IMOMUSHI』と、ほぼセリフを排した独自の映像美により世界中の映画祭で評価を受けてきた岩松監督が今回目指したのは“究極のエンターテイメント”。「ちょっとだけ見方を変えてみるだけで、ちょっとだけ思い込みをやめてみるだけで、人生は変わるのかもしれない」というシンプルなテーマを、笑いあり、涙あり、サスペンスあり、感動ありのストーリーで綴ります。
究極のハッピーエンドが、あなたを待っています!
監督の岩松顯は地元の小学校教師、脚本の清水雅人は地元市役所職員であることをはじめ、スタッフはすべて他に仕事を持って地元で生活している社会人や学生で構成されています。もちろんみんなボランティア参加。キャストも基本的にはボランティアでの出演です。
出演者はセリフがある役だけで80人以上(エキストラも含めれば150人以上)、ロケ地は50ヶ所以上に及ぶ撮影は、地元のみなさんの協力なくしてはできません。
市や観光協会、地元メディアやまちづくりグループ、地元の劇団や企業などからたくさんの援助を受けながら、そして地域のみなさんの協力をいただきながら、映画製作を通して一緒に盛り上がっていきたいと思っています。完成後は、西三河各所で完成披露上映会開催、イベント参加、DVD販売など地域が一体となる映画製作を目指しています。豊田で活動するM.I.F.も制作を全面バックアップします。
『幸福な結末』は、観る映画ではなく、“参加する映画”です。
『幸福な結末』は、「ブラック・インディ!」に参戦しており、2011年初頭に開催されるブラックインディ映画祭上映を通して全国劇場公開、世界の映画祭を目指しています。
ブラックインディ参戦映画は現在11本ですが、撮影場所は関東と関西に集中しており、それ以外の地域、西三河という地方都市からの参戦は、本作のみとなっています。
地元を舞台にした地元の人たちによる映画を全国へ――、その夢は目の前にあります。
「俺は絶対にハッピーエンドは描かない」と固く心に誓い、地方で生活する孤独な中年の絵本作家。自著の盗作を疑われ、ひとりぼっちで絶望のふちに立った彼は、ビルの屋上から身を投げようとする。しかし、落下中の彼のもとに見知らぬ少女が現れる。誰?と思った瞬間、彼は少女になっていた!さらに時間は5日前に逆戻り!?
彼はなぜ自殺をするに至ったか?絵本の盗作疑惑は本当なのか?意識不明の母は何を伝えたかったのか?そしてこの見知らぬ少女は一体だれなのか――?
岩松監督が長年あたためていたこの企画の脚本執筆を清水に依頼したのは2007年の春。以後3年間に渡り、連綿とシナリオは書き直されてきました。その数17稿(2010年3月現在)。蒲郡の温泉旅館で、下山の三河湖で、監督の自宅地下室で、コメダの片隅で、このシンプルにして複雑、ひとときも目が離せないストーリーは紡ぎだされました。
すべての人が“幸福な結末”に出会うことを願って――。



